第9話 運動学的・運動力学的から考えられる制球について

  • 中谷翼
    2026年08月07日 06:58 visibility50

皆さん、こんにちは!

野球専門トレーナーの中谷です。

 

今日は制球について発信していきたいと思います。

 

投球動作と制球はどのように関係しているのか、そこを研究した論文を見つけたので解説していきます。

 

まず結論から、

投球位置の一貫性が高い投手(ボールのばらつきが少ない)は、リリース付近の体幹の前屈、体幹の側屈が小さかった。

 

研究では以上の結論が出ました。

 

では、論文内容を解説していきます。

 

338人のプロ投手を対象に研究を行った。

高校生59人との投球位置分布とも比較した。

 

・フォームの違い

一貫性が高い投手と、低い投手ではリリース時のフォームの違いが見られた。

アームスロット(地面に対する前腕の角度)

一貫性が高い投手の方がリリース位置が低かった

 

体幹前屈

一貫性が高い投手の方が体幹の前屈が小さかった

 

体幹の側屈、体幹傾斜

一貫性が高い投手の方が非投球腕方向への体幹の側屈が小さかった

 

・以上の結果を踏まえて、指導への活かし方

リリース時の体幹を観察する

①非投球側に体幹が大きく倒れていないか

②リリース時に過度に体幹が前屈していないか

③投球ごとの体幹姿勢、アームスロットが再現されているか

 

この3点を観察してみることが大切かもしれません。

 

今回の論文結果を通して意外だった点は、「体幹前屈が小さい方が制球が安定していた」という結果でした。体幹前屈は球速にも関係しています。

 

個人的な意見としては、体幹前屈は高い球速を投じるために必要だと感じています。

なので、体幹側屈の方がより制球に影響しているのではないかと考えます。

 

ぜひ参考までに!

 

 

Manzi JE, et al. Kinematic and kinetic findings in high vs. low consistency professional baseball pitchers. Journal of Orthopaedics. 2021;27:28-33.

doi:10.1016/j.jor.2021.08.007

 

 

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