俺から見たバルセロナ対ビジャレアル

リーガ・エスパニョーラ第26節、バルセロナ対ビジャレアルです。

 

バルサはデ・ヨングが練習中に怪我をし、中盤をマルク・ベルナル、ダニ・オルモ、フェルミン・ロペスで組みました。

 

前半

 

ビジャレアルは4-4-2の守備ブロックをミドルサードにひいてバルサの攻撃を迎え撃ちます。

 

両チームともに、高い位置でのボール奪取は上手くいかず、アタッキングサードまで攻め込むことはできますが、シュートまで持ち込めない展開が続きます。

 

10分、右ハーフスペースでエリック・ガルシアの裏を取ったミカウタゼがスルーパスを呼び込み抜け出します。ミカウタゼはペナルティエリアの手前でカットインして左ハーフスペースのアルベルト・モレイロにパス。アルベルト・モレイロはさらに外側を回ったカルドナにパス。カルドナはダイレクトでクロスを試みますがクンデがスライディングでブロック。

 

13分、右サイドでボールを受けたヤマルが右ハーフスペースのフェルミン・ロペスにパス。フェルミン・ロペスの内側をアンダーラップしたクンデにフェルミン・ロペスがスルーパス。クンデは完全に抜け出してシュートもキックミス。ゴール左に大きく外れます。

 

27分、ハーフウェーラインを超えた辺りでボールの奪い合いを制したフェルミン・ロペスが右ハーフスペースへスルーパス。ヤマルがフリーで抜け出してトラップから冷静に振りの短いシュート。ゴール左へ流し込みます。

 

バルサが見事な速攻で先制します。

 

30分過ぎ、ビジャレアルは立て続けにバルサのハイラインの裏を狙いに来ます。バルサのDF陣はマークがずれていてかなり危うい状態になります。

 

36分、ヤマルがペナルティエリアの右でボールを受けて対峙するカルドナに細かいドリブルで仕掛けて左にかわします。ヤマルはカバーには入ったアルベルト・モレイロの前でボールを触り、さらにカバーに入ろうとしたゲイエが寄せる前にシュート。左サイドネットに突き刺します。

 

ヤマルのゴラッソでバルサが2点目を奪います。

 

40分、ビジャレアルの速攻。右サイドにフィードされたボールをペペが収めてカットインからクロス。ファーサイドに飛び込んだアジョセ・ペレスが足先で詰めますが枠の左。

 

45分、右サイドでボールを受けたヤマルがカルドナと1対1。ボールを止めてステップを踏み左に抜き去ってポケットに入ったクンデとワン・ツーで中に持ち出してアルベルト・モレイロとゲイエをかわしてシュートも枠の左上。

 

前半はバルサが2-0とリードして折り返します。

 

後半

46分、バルサのショートカウンター。右サイドでボールを受けたヤマルがカルドナと1対1になり、オーバーラップしたクンデにスルーパス。完全に抜け出したクンデはポケットに進入しニアへクロス。走りこんだダニ・オルモがシュートもルイス・ジュニオールがファインセーブ。

 

48分、ビジャレアルの右コーナーキック。ニアに入れたボールをフリックして中央に生まれた混戦からモウリーニョが強引にシュートもキックミス。右に流れたボールをゲイエが拾いシュート。

 

ビジャレアルが1点を返し、勢いづきます。

 

ビジャレアルは左サイドの守り方を修正。ヤマルに対してアルベルト・モレイロが付いて、カルドナが後方でカバーするシーンが見られるようになりました。

 

53分、ヤマルがハイプレスを仕掛けてパウ・ナバロと交錯して転倒。プレーは続き、バルサの選手はファールと試合の中断をアピール。主審は試合を止めず、ビジャレアルは左サイドのカルドナが前線中央へフィード。アジョセ・ペレスが抜け出し、飛び出してきたジョアン・ガルシアの手前でボールを触ります。ジョアン・ガルシアはボールを体に当てますが、こぼれたボールは左へ転がり、カバーに入ったエリック・ガルシアは逆を取られ、アジョセ・ペレスがシュートにいきます。それでもエリック・ガルシアは体を投げ出してシュートブロックを試み、ゴールをカバー。アジョセ・ペレスのシュートは枠の右に外れます。

 

エリック・ガルシアのスーパープレーでバルサは失点を免れます。

 

その後、抗議によって両監督、ラフィーニャがイエローカードを受けましたが、プレーを続行させた主審の判断は問題ないと思います。頭部への打撃ではありませんでしたし、パウ・ナバロのファールならVARでゴールは取り消されていたはずです。

 

58分、バルサはダニ・オルモに代えてペドリを投入します。ペドリが入ったことでスタジアムの雰囲気が変わり、ペドリがゲームをコントロールし始めます。

 

60分、ビジャレアルを押し込み、右サイドでボールを受けたヤマルはアルベルト・モレイロと1対1になります。クンデがオーバーラップを仕掛け、カバーに入っていたカルドナが後退。その隙を逃さずヤマルがカットインしてアルベルト・モレイロを抜き去り、カバーに入ったゲイエをかわしてシュート。わずかに枠の左へ外れます。

 

61分、左ハーフスペースハーフウェーラインを超えた辺りからラフィーニャがロングスルーパス。フェラン・トーレスがDFラインの裏を抜けて飛び出してきたルイス・ジュニオールの前で右アウトサイドシュート。ルイス・ジュニオールが左ももでしっかりとブロックするファインセーブ。

 

68分、ペドリがセンターサークル内でボールを受けて右に持ち出します。ヤマルが右ハーフスペースでDFラインの裏へ抜け出す動きを見せて、ペドリはすかさずロングスルーパス。ヤマルが完全に抜け出し左45度でルイス・ジュニオールと1対1。ヤマルは冷静にゴール左へ流し込みます。

 

ヤマルはハットトリック。バルサが3-1とリードを2点に広げます。

 

75分、バルサの左コーナーキック。中央でレバンドフスキがヘッドも枠の右。

 

90分、右サイドからクンデが中央のペドリにパスを出してポケットに走り出します。ペドリは足元にぴたりと止めてからのスルーパス。クンデが完全に抜け出し、飛び出してきたルイス・ジュニオールに対して中央にパス。フリーで走りこんだレバンドフスキが押し込みます。

 

オフサイドの判定が出ますが、VARの確認があり、オンサイド。レバンドフスキのゴールが認められます。

 

試合は4-1でバルサが勝利しました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

#10ヤマル

体のキレが尋常ではないくらい良かった。3ゴールとも冷静に決めた。すべてがゴラッソだと言える。ドリブル、パスの判断も良く、快適かつ楽しくプレーができたと思う。

 

#9レバンドフスキ

最後に1点を奪えたことは次のアトレティコ戦に向けて大きい。FWはどんな形であれ得点を奪う事実は大切で、次の試合も得点を奪うきっかけにつながる。

 

#22マルク・ベルナル

前半に時を止めるプレーを魅せる。自陣左サイドで3人に囲まれるもぴたりと足元にボールを止めて、相手の足も止める。その後バルデとのパス交換であっさりプレス回避。その他にも出足の鋭い寄せでビジャレアルの縦パスを潰すなど好プレーを連発。まだまだ、1人でアンカーを務めるには難しい部分もあるのですが、ダブルボランチなら十分に戦力にカウントできるレベルまで戻ってきました。

 

#8ペドリ

途中出場で試合の流れをバルサに引き戻す。怪我明けでコンディションがまだ整っていないものと思われるが足元に吸い付くボールタッチと視野の広さ、判断力でチームをオーガナイズ。アトレティコ戦での活躍も期待できるが、そこで無理して怪我をしないことが重要だと思います。フリック監督は悩みを抱えそうですが、長期的に見れば後半からの出場がチームにとっても良さそう。

 

#24エリック・ガルシア

この試合のターニングポイントになった53分のプレーは素晴らしかった。粘り強くゴールを守る姿勢に闘将プジョルが重なりました。

 

#20ダニ・オルモ

この試合では守備時はボランチでしたが、遅攻時はバイタルエリアに進入しボールを引き出すタスクも担う。マルク・ベルナルの展開力も考えてのポジショニングだと思いますが、この方法だとダニ・オルモが活きます。

 

#7フェラン・トーレス

バルサの攻撃が右サイドに偏った影響もあるが、いまいちボールにかかわれず、楔が入ってもボールコントロールミスが多かった印象。ただ、ラフィーニャからのスルーパスへの反応はフェラン・トーレスらしさが出ていたので、アトレティコ戦に切り替えたい。

 

ビジャレアル

#23カルドナ

ヤマルに1対1を挑まれて完敗。周囲のカバーも薄い状態なので全く歯が立たなかった。

 

総括

バルセロナ

序盤からバイタルエリアにボールを差し込み、チャンスになりそうな場面は作った。一方でハイプレスはあまり機能しない印象だったが、一時期よりもハイプレスをかけずに、かける位置を少し下げた印象も受けた。右サイドでクンデがプレスをかけるために前に出るタイミングが遅れてしまい、裏を取られるシーンが見られたのが少し不安材料だが、それ以外はとてもいい出来の試合だった。ビジャレアルがヤマル対策をせずに4-4-2の守備ブロックを作ったこともあるが、右サイドを完全に制圧して得点を奪えたのは今後に向けて明るい材料。ヤマルがドリブル、ワン・ツー、スルーパスとバリエーション豊富にサイドを突破し、ゴールだけでなくアシストまでし始めたら手が付けられなくなるのは明らか。少なくとも5点は奪わなければ決勝へ進めないコパ・デル・レイのアトレティコ戦に向けて最高の試合だったと思う。

 

ビジャレアル

4-4-2の守備ブロックを引き、ボールを奪ったら自分たちのペースで攻撃を進めようとしたがほとんど機能せず。前半中盤まではスコアを0-0で保てたが、時間の経過とともに地力の差が出てしまった。この試合は攻守において特徴のないチームになってしまった。

chat コメント 件

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。