
☆お百度参り 日本屈指の伝統ある定期戦観戦記 ~学習院高等科VS筑波大附属高校
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鶴丸 深志’
2026年06月07日 09:00 visibility519
「真っ白なユニフォームにはZのマークだけ。他には何もありません!」
2018年の第90回選抜高校野球大会に、泣く子も黙る名門中の名門・膳所高校が21世紀枠で出場した際、アナウンサーはこう実況した。
ユニフォームの胸のマークがアルファベット一文字のみの主な名門校といえば、「G」の学習院、「H」の福岡、「K」の鎌倉学園、「R」の竜ヶ崎一、「S」の下関商、「Y」の横浜商、「Z」の膳所で良いかしら?
この中で野球部の創部が一番古い学校は、1889年(明治22年)に創部された学習院高等科である。全国的にみても、青山学院高等部、岐阜高校、慶應義塾高校に次いで、広島国泰寺高校と並ぶ歴史を有する。
伝統ある学習院高等科野球部において、忘れてはならないのが、1896年(明治29年)に始まった筑波大附属高校との定期戦である。
早慶戦が始まったのは1903年(明治36年)というから、いかに歴史あるかがわかる。当初は野球と柔道のみだったが、筑波側は「院戦」、学習院側は「附属戦」と銘打ち、1951年(昭和26年)からは総合定期戦として陸上、剣道、サッカー、バスケットボール、馬術など両校の運動部が母校の名誉をかけて覇を競ってきた。
国内最古ともいわれるこの定期戦を久しぶりに観てみようと思い、試合が行われる学習院野球部グランドに向け、愛車のレクサスLBX“Elegant”を走らせた。
学習院に来る度、JR山手線目白駅から徒歩約30秒という都会の真ん中にありながら、東京ドーム約4個分の広大な敷地に豊かな木々や緑道、歴史ある建築物が並び、公園のように落ち着いた空間が広がっているのには驚かされる。
試合の方は、所用があり途中で退散したが、2 - 0 で学習院がリードしていた。
学習院高等科は東京都豊島区に所在し、華族子弟のための学校として1877年(明治10年)に創立された歴史を有する。
野球部は1889年(明治22年)に創部され、都内では青山学院高等部に次ぐ歴史を有する。
夏の全国大会予選には、1931年(昭和6年)の第17回大会予選(東京大会)に初参加した。結果は、中央商に 10 - 0 、目白商に 5 - 0 で勝利し、予選初出場でベスト8に進出した。その翌年、翌々年と3年連続でベスト8に進出している。
夏の予選通算成績は80勝88敗である。
筑波大学附属高校は東京都文京区に所在し、1888年(明治21年)に高等師範學校尋常中學科として創立された歴史を有する。
野球部は1900年(明治33年)に創部された伝統を有する。
夏の全国大会予選には、1921年(大正10年)の第7回大会予選(京浜大会)に初参加した。結果は、青山学院に 19 - 1、麻布中に 3 - 2、早稲田中に 4 - 0 で勝利し、予選初参加で決勝に進出した。決勝では慶應普通部に 0 - 2 で敗れ、全国大会出場はならなかった。
初の全国大会出場は1946年(昭和21年)、戦後復活した第28回大会予選(東京大会)で、攻玉社中に 17 - 6、早稲田実に 10 - 0、帝京商に 9 - 2、慶応商工に 17 - 8、都立二中に 12 - 11、決勝では都立一中に 3 - 2 で勝利し、東京で初めて私立以外の学校が全国大会に出場した。
夏の予選通算成績は81勝89敗、優勝1回、準優勝2回である。
尚、筑波大学附属高校は全国大会に出場したが、第28回大会は甲子園球場が米軍に接収されていたため、全試合が西宮球場で行われた。筑波大附属高校は以降甲子園出場がないため、「甲子園球場がありながら、甲子園球場で試合をしていない甲子園出場校」である。
他にも「甲子園球場がありながら、甲子園球場で試合をしていない甲子園出場校」は、函館中部、沼津東、武雄、水戸工がある。
(※武雄と水戸工は第45回夏の大会が記念大会で参加校が増え3回戦まで甲子園球場と西宮球場を併用。西宮球場で初戦敗退。)
都内有数の伝統を誇る両校の夏大での飛躍を祈念したい。
以上です。
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