
白球の軌跡 世紀の越えて【磐城高校野球部創部百周年記念誌】
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篠山鳳明
2026年05月07日 07:35 visibility550
東京から常磐道を北上する。
2時間殆ど走るであろうか?
茨城県を通過して勿来の関を越えるとそこはもう福島県のいわき市で有る。
茨城県に出戻り含めて通算18年殆ど住んでいた。嫁も茨城県出身なのでもう第二の故郷と言っても過言ではないだろう。
茨城県と境を接しているのがいわき市だ。
それにしても不思議だ
良く高校野球で使われる『大旗の白河の関越え!』のあの言葉、それは別に『大旗の勿来の関超え!』でも良いような気がしている。
それだけ勿来の関も新潟と山形の県境近くに有る鼠ヶ関と共に江戸時代から幕府の重要な交通の要所だったのだ。
いわき市と言えば
スパリゾートハワイアンズを思い浮かべる方が多いと思う。
後は美空ひばりの歌で有名な塩屋岬岬とか?常磐物が水揚げされる小名浜港を思い出す方も多いだろう。
しかし昔はこの辺りは常磐炭礦で街全体に活気が有ったと言うことを知ってる方は少ないのではないだろうか?。
日本の経済構造の変化で海外の安価な鉱物資源の輸入が始まると国内の鉱山、炭礦はまたたく間に閉山に追い込まれてしまった。
鉱山街全体の繁栄は著しく早いが、衰退はそれよりもっと早い。
そんないわき市で一時輝きを放ったのが、磐城高校で有る。
いわき市は人口約31万人、東北地方では仙台市約110万人、郡山市31.4万人に次いで僅差で第3位である。
昔は郡山よりもいわき市の方が人口が多かったと記憶しているがあの3.11の影響なのかも知れない。
磐城高校は
旧制磐城中學を前身とする高校で地元では『磐高(ばんこう、いわこう)』で呼ばれている。
現在はステータスの高い高校と言われ2011年にSSH(スーパー、サイエンス、ハイスクール)に指定されている。
その歴史は古く
1896年(明治29年)福島県尋常中學校磐城分校として始まる
1898年(明治31年)福島県第二尋常中學校と改称
1901年(明治34年)福島県立磐城中學校となる
1948年(昭和23年)学制改革により福島県立磐城高校となった。
野球部の歴史も古く1903年(明治36年)には校内で4年対3年の試合も行っていた。
1906年(明治39年)には修学旅行で松島に行った帰りに仙台一中と記念すべき初対外試合を行い0-14で大敗している。
大敗した翌日帰途途中その腹癒せか?分からないが
勝手に相馬駅で下車し相馬中學と試合を行い3点を奪い見事に対外試合初勝利を飾った。
しかし勝手に下車し、試合をしたという事で、何人かは学校より後日処分を受けた様だ。
磐城高校は
1963年(昭和38年)第45回選手権大会初出場
丸亀商業5-1
相可高校2-1と勝ち進んだが
銚子商業4-5で惜敗
1968年(昭和43年)の第40回選抜大会、第50回選手権大会に出場したが
選抜大会は
高知商業4-10
選抜大会は
飯塚商業3-4と惜敗した
1970年(昭和45年)は第52回選手権大会に翌年小さな大エースとして活躍する田村隆寿選手が捕手で出場したが
PL学園新美敏を打てず
1-2で惜敗した。
1971年(昭和46年)は皆様ご承知の通り
日大一高1-0
静岡学園3-0
郡山高校4-0と破り勝ち上がり決勝戦
決勝戦は桐蔭学園の大塚🆚田村の投げ合い。
惜しくも1球が手もとが狂い峰尾選手が長打を放ち桐蔭学園に決勝点を奪われ0-1と惜敗、準優勝に終わった。
しかしこの準優勝は不景気の中に沈む炭礦街に一筋の光明を与えたのだ。
1974年(昭和49年)第46回選抜大会に出場したが
1-4と倉敷工業の居郷投手を打ち崩せず。
1975年(昭和50年)第57回選手権大会に出場
左腕小磯投手を中心に
諫早高校4-1
秋田商業3-2と勝ち上がったが優勝した習志野高校に
16-0と大敗している。
1985年(昭和60年)第67回選手権大会に出場
熊本西に3-7で敗退
1995年(平成7年)第77回選手権大会に出場
敦賀気比1-6と敗れる、福島県も時代は既に私学優勢の時代に入っていた。
2020年(令和2年)第92回選抜大会に21世紀枠で選抜されるが、コロナ禍で大会が中止になり後に交流試合として国士舘高校と戦い
3-4で敗れている。
コバルト・ブルーの磐城高校
春の選抜大会3回出場(1回は交流試合として記録)
夏の選手権大会7回出場の伝統校。
私学優勢の中で福島県の『浜通りの公立の雄』としてまだまだ存在感を発揮して欲しいと思う。
以上です。
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