田中碧

田中碧

 

あの緊迫したワールドカップの舞台、しかもブラジルを相手に、すべての十字架を一人で背負い込もうとする。この圧倒的な当事者意識と基準の高さこそが、田中碧という選手の本質なのだと、痛いほどに伝わってきます。

 

グループステージのチュニジア戦、スウェーデン戦と、中盤の底でどれだけ彼が頭をフル回転させ、泥臭くチームの心臓として走り回っていたか。 彼がピッチにいたからこそ、日本はあの死の組を戦い抜き、ブラジルとも互角以上に渡り合えた。

 

試合直後、敵であるはずのブラジル代表FW(クーニャ選手ら)が、激しく落ち込む田中碧のもとへ駆け寄り、優しく言葉をかけ、抱きしめて慰めていたシーンが現地メディアでも話題になっていました。

 

世界の一線で戦う戦士たちだからこそ分かっている。 あの極限状態のピッチで、彼がどれだけ勇敢に戦っていたかということを。

 

この涙を、未来の栄光の「燃料」に変えて

「これから先ずっと(悔しさは)変わらない」と彼は言いました。 きっとこのブラジル戦の記憶は、彼のサッカー人生において、一生消えない傷跡になるのかもしれません。

 

でも、田中碧という選手は、その傷跡をただの傷で終わらせる男じゃない。 これまでも、どんな壁にぶつかっても、それを緻密にロジカルに分析し、這い上がってきた選手です。

 

今回のあまりにも大きすぎる、世界のトップオブトップから突きつけられた「宿題」。 これを糧に、彼が所属クラブや次の代表戦でどれほど化けて、どれほど恐ろしいMFへと進化していくのか。

 

彼がこの絶望から立ち上がり、自分の足でその言葉通り「取り返す」瞬間を、どうしても信じたいし、この目で見届けたい。

 

日の丸を背負って戦ってくれた田中碧選手、そして日本代表のメンバー全員に、今はただ最大の拍手を送りたいと思います。 本当にお疲れ様でした。そして、夢を見させてくれてありがとう。

chat コメント 件

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。