俺から見たバルセロナ対ラシン・サンタンデール

前半
開始直後からバルサが攻め込みますが、ラストパスの精度を欠き、シュートチャンスまでいきません。
 
4分、右サイドの高い位置でボールを奪われますが、ヤマルがすぐにプレスをかけ、ペドリがパスカットして中央へパス。ダニ・オルモが受けてミドルシュート。枠の左に外れます。
 
6分、アデイエミがスピードを活かして左サイドを突破してクロス。ファクンド・ゴンサレスの裏をとったラフィーニャが受けてシュートもアギレサバラがファインセーブ。
 
7分、バルサの波状攻撃。右サイドでパスをつなぎ、ヤマルが左ハーフスペースのカンセロのパス。カンセロは中に持ち出しファーサイドへコントロールミドルシュート。ゴール左上バーに当たりバウンドしてサイドネットに決まります。
 
バルサが先制します。
 
10分、アデイエミが左ハーフスペースで受けてミドルシュート。
 
14分、バルサは速攻を潰されるも二次攻撃。ヤマルが右サイドからポケットへスルーパス。ダニ・オルモが走り込みシュートも枠の右。
 
17分、ヤマルが右サイドからポケットへスルーパス。ダニ・オルモが走り込みシュートもアギレサバラがファインセーブ。ただ、ダニ・オルモはオフサイドでした。しかし、3分前と同じ攻撃パターンで、再現性の高さがよく分かります。
 
18分、バルサのショートカウンター。縦パスをロドリがカットして中央のダニ・オルモにパス。ダニ・オルモは左ハーフスペースにスルーパス。アデイエミが走り込み、飛び出したアギレサバラに対してチップキックシュート。わずかに枠の右。
 
19分、ハーフウェーライン手前右サイドでロドリがパスカット。それに合わせてヤマルが縦に走り出します。ロドリからショートパスを受けたダニ・オルモがヤマルの前方へフィード。ヤマルが抜け出し、ファーサイドへクロス。アギレサバラが触ってファーサイドに抜けたボールをアデイエミが拾って中央のラフィーニャにパス。ラフィーニャはトラップするもボールが足元に入り過ぎますが、強引にシュート。DFがブロックして枠の右。
 
21分、バルサの速攻ハーフウェーライン付近中央からペドリがスルーパス。ラフィーニャが抜け出しアギレサバラと1対1になりますが、後方から追いかけたフェリペがラフィーニャの足を引っ掛け、さらにバランスを崩したラフィーニャのかかとを踏んでしまいます。主審は笛を吹きバルサがP.K.を獲得。ラフィーニャがゴール右下に決めます。
 
バルサが2点目を奪います。
 
27分、バルサの左コーナーキック。ニアでロドリがフリックし、ファーサイドでクリステンセンが詰めにいきます。しかし、アーロン・マルティンが体を入れて万全の態勢にさせず、クリステンセンのヘッドは枠の右に外れます。
 
アーロン・マルティンの隠れたファインプレーでした。
 
30分、ラシンは自陣左サイドでダイレクトパスを2本つないでバルサのプレスを回避して縦にフィード。アーロン・マルティンが左サイドを抜け出し、ペナルティエリアの脇からマイナスクロス。ビジャリブレが受けますがトラップで後逸。後方から走り込んだゲイエがペドリとカンセロの間を強引に突破し、飛び出したジョアン・ガルシアの左を抜くシュート。
 
ラシンが1点を返します。
 
35分、ラシンのペナルティエリアの外左ハーフスペースでボールを受けたカンセロが弾丸ミドルシュート。ビジャリブレに当たるも球威は落ちず、ゴール左へ突き刺さります。
 
カンセロのゴラッソでバルサがすぐさま突き放します。
 
※公式記録はオウンゴール。多分、最初の軌道だと枠の左に外れてたかもしれません。
 
41分、ラシン陣内、ハーフウェーライン手前でバルサがハイプレスを開始。ラシンは最終ラインでパスを回して回避しますが、前へは運べず、バルサは愚直にハイプレスを続けます。するとラシンの中央へのパスをロドリがカットし、バルサのカウンターが発動。ロドリは左ハーフスペースのアデイエミに縦パス。中にドリブルしてヒールパス。ダニ・オルモが受けて最前線中央のラフィーニャの足元に鋭いパス。ラフィーニャは完璧なファーストタッチで左に持ち出しシュート。ゴール左下に決めます。
 
バルサが4点目を奪います。
 
44分、左ハーフスペースでジェラール・マルティンがパスの出しどころを探しながらドライブ。左サイドのアデイエミが裏抜けの動きを見せ、ジェラール・マルティンはスルーパス。アデイエミはペナルティエリアに走り込みますが、一瞬遅れてカバーに入ったフェリペのタックルを食らって倒れます。主審は笛を吹きバルサがP.K.を獲得。ヤマルがゴール右へシュートしますがアギレサバラがファインセーブ。
 
直後の右コーナーキック。バルサはニアにグラウンダーのパスを入れ、ロドリが見事な体捌きでダイレクトループパス。アギレサバラの頭上を抜けファーサイドのアデイエミがヘッドで押し込もうとしますがDFが体を当ててアデイエミのヘッドを阻止。こぼれたボールをアギレサバラがキャッチ。
 
46分、カンセロが左ポケットへスルーパス。アデイエミが走り込み、カバーに入ったフェリペと1対1になります。アデイエミはフェリペに対して背を向けてボールキープと思いきや、その馬でフェリペを背中で抑えて1周して引き剥がし、角度のないところからシュート。アギレサバラがシュートコースをしっかり塞いでセーブ。
 
前半は4-1とバルサがリードして折り返します。
 
後半
開始からジョアン・ガルシアに代えてシュチェスニーが入ります。ピッチ外に出たボールを取りに行った際に人工芝の部分で足を滑らせて足首をひねったそうです。大雨が降っていたので、その影響もかなり大きいと思います。
 
後半もバルサペース。
 
49分、ラシンの速攻。ハーフウェーライン付近右ハーフスペースからゲイエが右へスルーパス。サインスマーサが抜け出し、DFとGKの間にクロス。中央に走り込んだアラナが合わせますが枠の右。
 
50分、バルサの速攻。ヤマルが右で受けてカットイン。アーロン・マルティン、ファクンド・ゴンサレスをかわしてミドルシュート。左ポストに嫌われます。
 
53分、左サイドからペドリがDFとGKの間に絶妙なクロス。ラフィーニャが飛び込みますがわずかに届かず。飛び込む直前にファクンド・ゴンサレスがラフィーニャに一瞬手をかけて遅らせるマリーシア的なファインプレーでした。あれは審判もファールは取れません。
 
64分、ラシンがハイプレスを仕掛けて、ジェラール・マルティンからシュチェスニーにパスが回ります。シュチェスニーはトラップ。しかしシュチェスニーは足元にボールが入り過ぎてしまい、プレスにきたザビリに対して慌てて体を入れてキープしようとしますが、ザビリは冷静にボールをつついてゴール。
 
ラシンが4-2と2点差に詰め寄ります。
 
65分、バルサの速攻。ダニ・オルモが右サイドを抜け出しポケットからマイナスクロス。アデイエミが受けて、ルケ相手に左に抜きにかかるもルケに足を引っ掛けられて転倒。主審は笛を吹きバルサがP.K.を獲得。ラフィーニャがゴール右へ蹴り込みます。
 
ラフィーニャはハットトリック。バルサがあっという間に点差を3に戻します。
 
71分、ラシン陣内右サイドでバルサはスローインをクイックで行い、ガビが受けて前方のヤマルに縦パス。ヤマルはカットインからニアへシュート。DFの間を抜けてゴール。しかし、ヤマルは戻りオフサイドでした。
 
78分、中央のクリステンセンが右ハーフスペースのダニ・オルモに縦パス。ダニ・オルモはスルーし、後方にいたヤマルが受けます。ヤマルは中に持ち出し左ハーフスペースへスルーパス。ジェズスが走り込みダイレクトシュート。ゴール右上に決めます。
 
バルサが6-2とします。
 
84分、バルサの速攻。バルデが左サイドから中央にドライブして左ハーフスペースのアデイエミにパス。アデイエミはアギレサバラと1対1になり再びチップキックシュート。アギレサバラが触りわずかに枠の右。
 
88分、アギレサバラのフィードをジェラール・マルティンがカットするももたつき、ザビリがすかさず寄せてボールを奪い、ドリブルでゴールへ。シュチェスニーと1対1になりかけますがクリステンセンが戻り、ザビリがもたつきながらも中に持ち出しシュート。シュチェスニーがファインセーブもボールはゴールへ。カバーに入ったジェラール・マルティンが左サイドへクリア。プラディがボールを回収に行きますが、ボールコントロールミス。アデイエミが隙を逃さずに奪い縦にドリブル開始。アデイエミはカバーに入ったエルナンドを縦に抜き去りペナルティエリアに進入。アデイエミは息切れしたのか一度タメて中へパス。ヤマルがダイレクトシュートで決めます。
 
バルサが7点目を奪います。
 
92分、右ハーフスペースからダニ・オルモがファーへクロス。アデイエミがボレーで合わせますが枠の左。
 
バルサが7-2で勝利しました。
 
気になったプレーヤー
バルセロナ
#10ヤマル
最後に1点が取れて良かった。
 
#14アデイエミ
走ればパスが来ることがよく分かって来たようで持ち味を出させてもらえる環境が整った。
 
#11ラフィーニャ
攻守に渡り、全力プレー。ラフィーニャがこれをやるとほかの選手は手を抜けない。チームの大黒柱で偉大なカピタンです。
 
#16ロドリ
ラフィーニャのハイプレスから始まり、ロドリのボール回収で終わるシーンが随所に見られた。ボールが出る場所の予測、網の張り方が神懸かっている。
 
#20ダニ・オルモ
ゴールはないものの、ペドリとともに見事なチャンスメイク。存在感をアピールした。
 
#15クリステンセン
怪我がなく試合勘があれば、重要な戦力になることを序盤戦で証明した。ここまでクバルシ、ジェラール・マルティンとローテーションできているのはコンディション調整をするにはちょうどいい。
 
#2カンセロ
チャンスを逃さずゴールを決めた。シャビ・エスパルトの台頭もあり、いい競争の中でいいパフォーマンスを出している。
 
#3バルデ
シャビ・エスパルト、カンセロと好調2人に迫りたい。バルデのコンディションを上げ、フリックが求めるタスクをクリアできれば、シャビ・エスパルトかカンセロを右に回して、エリック・ガルシアをCBで起用するプランもできる。バルサの選手層の厚みを加え、バルデにも旨味しかないので、これからの頑張りに期待したい。
 
#1ジョアン・ガルシア
軽症であることを願う。最終ラインの高さ設定はジョアン・ガルシア仕様なので、離脱すると守備の崩壊を招くと言っても過言ではない。
 
#13シュチェスニー
ミスから1失点も大雨の影響を考えればやむ無し。それ以上に深刻な問題は、ジョアン・ガルシアとシュチェスニーの守備範囲と飛び出せる距離。現在のバルサは高いDFラインの背後の広大なスペースをジョアン・ガルシアがカバーしている。しかし、シュチェスニーがカバーできる範囲はそれより狭い。このギャップをどのように埋めるかが、難しいタスクになる。
 
#9ジェズス
リーガ初ゴールを記録するもラフィーニャと比べるとハイプレスで物足りない。奪えなくてもとにかくボールを追いかけることが大切です。後は身体が覚えます。
 
ラシン・サンタンデール
#21ザビリ
ハイプレスは良かったし、得点の匂いがするFW。まだ21歳と若くこれからの伸びに期待できる。
 
総括
バルセロナ
相手が4バックだろうが、5バックだろうが突破口を作り出してこじ開けてしまう力がある。
今回は序盤からラシンの中盤3枚を片方のサイド(主に右)に寄せてから逆サイドのハーフスペース(主に左)から攻めた。得点差が開いても、ラフィーニャを筆頭にハイプレスを仕掛けて得点を奪う姿勢は一貫しており、隙がなく強い。インターナショナルマッチウィークまであと1試合。コンディションを整えて臨みたい。
 
ラシン・サンタンデール
レギュラーメンバーではなく控えメンバー中心で臨んだらしい。今のバルサ相手に勝ち点を奪うことより、そこは割り切って過密日程の休みに当ててしまうプランもアリだとは思う。しかし、サポーターや観客がいて成り立つスポーツなのだから、そこへのリスペクトは忘れないでほしいと切に願う。
 
おまけ
ラフィーニャの思考と凄さ、そしてハイプレス
 
ボールを奪うためにハイプレスを仕掛けるわけだが、自分自身が草サッカーをやっているとき(ポジションはCF)にハイプレスをかける時は別の意味でかけている。仕掛け始めは相手の様子を伺い、DFが目線を切った時に動き出し寄せて相手の思考を奪う。こちらを認識すれば慌てたり、対処を考えたりするためである。その間に味方がパスコースを予測したり、ポジションニングを整えたりすればボールを奪える確率が上がる。
 
前半41分に結構長い時間、バルサの前線の選手がハイプレスをかけ続けたが、多分私の感覚と似ているのではないか。
 
ハイプレスをかけたけどボールを奪えないとイライラする選手がいるが、それは結果がすべてな選手。
 
一方、ラフィーニャは相手の思考を奪う→味方がボールを奪いやすい環境を作るのが目的で、結果が全てではなくプロセスに重きを置いている。
 
結果も重要だが、プロセスがしっかりしていれば結果もついてくるし、結果に一喜一憂することもない。
 
とても素晴らしい選手だと思います。

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