那須川天心vs井上拓真

  • spa
    2025年11月30日 12:51 visibility385

こんにちは

 

ラボ復帰2発目(笑)

先日、素晴らしい試合があったので久しぶりにボクシング書いちゃおうかなと思いました。

 

WBC世界バンタム級王座決定戦

 

中谷潤人が返上して空位になったタイトルの決定戦でしたが、まさかこの2人でやるとは。

この試合が発表されてから当日まで、久しぶりに胸が高鳴るような、待ちわびた試合でした。

下馬評もほぼ五分五分でしたが、やや天心有利の声が多かったように思います。とはいえ、どちらにどう転んでもおかしくないというのがほぼ全員の予想だったのでは。

 

それぞれの有利な展開を簡単にいえば離れたら天心、接近したら拓真という見方が大半で、僕もそれは同意見で、正直、僕もやや天心有利かなと思ってました。

兄・尚弥の陰に隠れてますが拓真はボクシングがめっちゃ上手いんですよ。特に接近戦でのディフェンスは一級品で、頭を置く位置、肩の入れ方、インステップとバックステップを組み合わせてとにかく相手のパンチを貰わない。そして決して長くないリーチをうまく折りたたんでの接近戦でのショートパンチが上手いんですよね。もちろんスタミナもあるし、勘も良く、打たれ強さもある。普通に考えればいくら他競技で抜群のキャリアがあっても、プロボクシングに転向してきて僅か8戦目の選手に負けるような選手ではないんですが、それでも那須川天心はそれをも凌駕する才分を持っていると思っていました。

 

天心のボクシングでの弱点は接近戦。キックだったら接近したら膝が使えるけど当然ボクシングではそれは使えない。これまでは天心が相手に接近戦を強いられることはあまりなかったので判断材料は少なかったけど、やはり距離が詰まると天心のパンチが大きくなってスムーズに出てないなっていうのはありましたね。それでもパンチは速くてキレもあるので武尊戦の時のように、拓真の入り際にカウンター入れてダウン奪うケースも考えられるなと僕は思ってましたね。

 

ただね、試合前の拓真の表情が良かったんですよね。それまでの試合前と違って、もう覚悟が決まってるような、練習でやり残したことはないっていうような表情をしていて、記者会見での2人のフェイスオフの時は逆に天心がやや気圧されてるような面も垣間見えて、あ、これはいい試合になるなとも思ったんですよ。

 

で、試合開始。

出だし、拓真がガチガチに固かったですね。約1年ぶりの試合で、相手はサウスポーでスピードがあり、リーチが長く距離の遠い天心。

驚いたのは細かいフェイントを刻みながら拓真は揺さぶりをかけてるんですけど、天心が落ち着き払って、拓真のフェイントにまったく反応しないんですよ。まだ牽制程度のパンチの交換でしたが

「何ですかそれ?見切ってますよ」って、あれは天心が拓真に目で言ってました(笑)

そして1R終了間際にフック気味の左ストレートで拓真の顔を跳ね上げ、2Rには死角からの右フックで拓真が一瞬腰を落とす。これはダメージ少しあったと思います。そんな流れで2R終了時までは天心の一方的な展開で、序盤は天心有利かなというのは想像してましたが、あの井上拓真がここまで何も出来ないのかと、自分も心から驚きました。

 

しかしここから展開が変わります。

このままだとジリ貧になると、拓真がガードを固めながら距離を詰め始めます。もちろん天心はそれをさせじと中間距離からストレートを突き刺すんですが、拓真が天心のスピードに慣れてきたのと、もともと懐に入るのが上手い拓真の技術に少しずつ天心が苦しみ始めてしまいます。ポイントの1つとして、天心は右ジャブで拓真を突き放したいんですが、そのジャブに拓真が必ず左フックを合わせてたんです。これは当たってはなかったんですけど牽制するには充分で、天心がジャブを出しにくくなり拓真が距離を詰めやすくなってきたんですね。

それでも3Rは五分五分で乗り切った感じでしたが、4Rに入ると拓真が接近戦でショートパンチを当て始め、ペースを自分に持ってきた感じでしたね。

 

「慣れてきたよ、そのスピード」って、今度は拓真が目で言ってました(笑)

 

5R以降は完全に入るタイミングを掴んだ拓真を天心が止められなくなり、接近した距離から拓真がショートパンチを当てまくり、天心も必死にパンチを返しますが、天心が打とうとした時にはもう拓真はそこにいないみたいな展開が続きます。こうなると焦る天心が雑な距離からパンチを繰り出す為、今度はリーチで劣るはずの拓真が遠い距離からのワンツーまで自在に当てられるようになってきました。

 

ガードの隙間を狙って打つ見事なアッパー。

この距離でアッパーをしかも連打で打てるということは、かなりの実力差がないと出来ないと思います。天心も長い格闘キャリアの中でこんなに自分のパンチが当たらず、こんなに相手のパンチを貰い続ける展開は経験したことはなかったと思います。

 

こうして中盤以降は拓真が天心にボクシングのレッスンを施すようにして試合終了。

天心も最後まで闘志は落ちてませんでしたが後半はもうやれることがなくなり、苛立ちからか、最後は顔を突き出して、来い!来い!とノーガードでパンチをわざと打たせてましたが、拓真は涼しい顔で当ててましたね。ありがとうって感じだったと思います(笑)

 

判定は3ー0で拓真の完勝でした。

 

今回は拓真が想像以上に仕上げてきていて、これまでにあまり見せなかった気迫を見せてきたなと感じました。今回トレーナーでもあるお父さんが、拓真と初めて同じ熱量で練習が出来たと仰ってましたが、相手が那須川天心だったから拓真もそれが出来たんだと思います。この試合を経験したことで拓真がさらに一皮剥けるなと、まだまだ強くなるなと僕は思いましたね。

 

そして那須川天心ですが、この試合で格闘家人生で初めての屈辱を味わったと思います。もちろん彼のスピード、勘の良さ、勝負度胸などが並外れているのは疑いようもないですが、この試合で露呈した接近戦での弱点は改善しないと、研究されてこれからどんどんそこを攻められてくると思います。

負けたけど強くなるって周りは簡単に言いますが、ちょっと僕は今後厳しい戦いが続くんじゃないかなと危惧しますね。それくらい世界レベルのボクシング界は相手の弱点を徹底的に研究してきますし、それを天心は見せてしまったと思っちゃいましたね・・・・

 

 

試合後はノーサイド。

この時に、1発蹴ってもいいですか?って言ったんですかね(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

spa

 

chat コメント 件

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。